月夜の翡翠と貴方



「はい」

「私は本気なのだが!?」

「はぁ」

そうは言われても、なんと返せというのか。

「リロザ、お前相手にされてないから。無視していいよジェイド」

ルトが、呆れた目でリロザを見る。

「ルトは黙っていろ!大体、お前はジェイドさんを呼び捨てにして、どういう関係だ!」

「一緒に旅してる関係」

「!?」

リロザは信じられないという顔をしていた。

そもそも、私とルトが酒場に入って来たときに気づかないのか。

そこで、若い女がこちらを見て「あ」と言った。

「そうなんだ。どういう子なのかわかんなかったから声かけられなかったけど、ルトの連れの子なのね」

「あ、はい」

一礼すると、女はカラッと笑って「かしこまらなくていいよ」と言った。