私は少し眉を下げ、力なく笑った。
「…うん、ありがとう」
優しげに、少女を見つめて。
...素直に、明るく笑うことができない私が、すごく、...すごく、嫌だと思った。
スジュナが訝しげに首を傾げたところで、ルトが陽気な声で話題を振った。
なんとなくそれは、彼の優しさのようで、悔しかった。
『すごくすき』
スジュナの言葉が、私のなかを、柔らかに撫でる。
嬉しくて、少しだけ悲しくて、寂しい。
…私には、その言葉をもらえるほどの価値なんてあるのだろうか、と。
ぐるぐると渦を巻く、これはもうひとつの、私の中のもやもやだった。
*
「一件らくちゃーく」
宿へ戻るなり、ルトが上着を脱ぎなから、窓のほうへ向かった。
「……………………………」
「ジェイド?」
訝しげにこちらへ振り返ったルトから目を逸らし、下を向く。



