月夜の翡翠と貴方



隣に視線を感じて横を見てみると、ジトっとした目でこちらを見ているルトがいた。


「……………な、なに」

「………なんでも。そーゆー顔もするんだなと思って」


どういう顔だ。

...笑顔か?

私だって、子供にぐらい素直に笑える。


「……仲がよろしいですね」


微笑むラサバの言葉に、ルトとふたりで全力で眉を下げた。

………世間でいう仲直り、は恐らくまだしていない。

と思う。

…する必要があるのかも、知らないが。


「おねえちゃん」

スジュナのほうを向くと、ラサバの妻…ニーファと似た微笑みで、スジュナはこちらを見ていた。

「ほんとうにありがとう!とっても楽しかった!泣いちゃったときも、抱きしめてくれてありがとう!」

言われて思い出す、あの瞬間。

たまらずスジュナを抱きしめて泣いた、あのとき。


「あのジェイドはかっこよかったな」


ルトが、からかうような目でこちらをみてくる。