月夜の翡翠と貴方




「おねーちゃん」


呼ばれたほうを向くと、スジュナがにこにことこちらを見て笑っていた。

「どうしたの?」


「あのね。スジュナ、おねえちゃんのことすごくすき」


...そんな、ごくごく自然に。

初めて会ったとき見せてくれたあの笑顔で、スジュナは言葉をくれた。

何年かぶりに向けられた、その尊い言葉を。


「…………………」

なにも言えない私に、スジュナは不安げな顔をして首を傾げる。


「嬉しくない…………?」


スジュナの瞳が揺れたのを見て、はっとした。

...ああ。

「………………ううん」

こんな感覚は、久しぶり。


「ありがとう…嬉しい。私も、好きよ」


そう言って、私はふわりと笑う。

それを見て、スジュナはぱあっと顔を明るくさせた。

「おねえちゃんって、やっぱりきれい!笑顔が、とってもきれい!」

その言葉に、素直に笑った。