クランがスジュナのもとへ行ったのを見てから、隣にルトが居るのに気づいた。
ルトはスジュナとラサバを見て、静かに笑っている。
そこで、こちらの視線に気づいた。
「ん?」
「あ…いや、よかったなと思って」
ルトは「だなー」と笑った。
改めて、ふたりを見つめる。
スジュナは、ラサバに抱きしめられ泣いていた。
ラサバは泣き笑いしながら、スジュナの頭を撫でる。
ふたりを囲う人間は、奴隷であった少女に優しい視線を送る。
...新しい「家族」を、優しく迎える。
そんな目の前の光景を、私はただただ見つめていた。
*
すべての事が無事終わり、そのままルトと私は、ラサバ、スジュナと食事へ行った。
「おぉぉ…すみません、ご馳走する事ぐらいしか出来ず…」
食事が運ばれてきたところで、ラサバはフォークを片手に悔しそうに唇を噛んだ。



