月夜の翡翠と貴方



「!」

「あ、上がったな。もう遅いし、寝よーか」

「う……うん」

寝台へ入っていくルトを見て、自分もと思い、はたとした。

「どした?」

なかなか寝台へ入ろうとしない私を見て、ルトが不思議そうな顔をする。


「……あ…いや……私、ここで寝ていいの?」

「は?ここ以外どこで寝るんだよ」


ちら、と目線を下へ向けた。

「………床…とか」

「床ぁ?なんでわざわざ。こっちで寝ればいーだろ」

「……………」


…寝台で寝るなんて、何年ぶりだろうか。


ゆっくりと、ルトの隣へ座る。

…寝台へ入るのは、久しぶりといったところか。

寝るのは、数年ぶりだが。