月夜の翡翠と貴方



「 ………スジュナね、ママに会ったことないの」

「…え……」

それは、スジュナを産んだ直後に…ということだろうか。

しかし、依然柔らかく目を細めているスジュナの言葉は、私達の予想とは違うものだった。


「……スジュナは、ママの子供じゃないの」


その言葉には、さすがに耳を疑った。

ルトが戸惑いながら、スジュナに話しかける。


「……スジュナちゃんは、お父さんの連れ子ってことか?」


ふるふると、スジュナは首を横に振る。

「スジュナは、パパとママの子供じゃないの」

その言葉は大きく矛盾しているのに、スジュナがパパとママ、というのには、どこか自然で、当たり前に感じた。