月夜の翡翠と貴方






昼食として、近くのパン屋でパンを買った後、私達は噴水公園へ向かった。

公園のベンチに私とスジュナが座り、パンをかじる。

ベンチのそばに立つルトも、パンを頬張っていた。


スジュナは小さな手でパンを持ち、ちびちびと食べる。

それはそれは、美味しそうに。


「……美味しい?」


訊くまでもなく、私も美味しいとは思った。

けれどスジュナがあんまり幸せそうに食べるので、思わず訊いてしまったのだ。

「美味しいよ!えへへ、おにいちゃんありがとう!」

眩しいほどの笑顔をルトに向ける、金髪の少女。

ルトも「いえいえ」と言い明るく笑う。


突然にこんなことになってしまい、もっと落ち込むかと思ったが、スジュナはそうでもなさそうである。