見た目は、どこからどうみても勇者。正義感に満ちた顔つき、大きくて強そうな剣、頑丈そうな鎧。
しかしそれは外見だけ。国で有名な大魔術師が王様に頼まれ、外界から勇者を呼び出したとき、その正に勇者たる姿に国民は期待した。
“これで、国は勇者が守ってくれる、安心安心――”と。
そこで、超一流の武器やらなんやらをただで勇者に与え、歓迎会をさっそく行った。
そしてその歓迎会の途中に、国で唯一のお姫様がさらわれたのだ。
大きなドラゴンが一瞬にしてお姫様をくわえて、瞬く間に暗い空に消えた。
辺りは騒然、その時勇者は―――………

