まやりはベンチに座って上を向いていた。



「……」



俺はその姿があまりにも可愛くて声が出なかった。



まやりはホントに可愛い。



顔は特別可愛い訳ではない。



なんか雰囲気とかがいいんだよなぁ。



「あっ、拓!お疲れー!」



まやりは俺に気付くと近づいてきて笑顔で言った。



「おぅ…。行くか」



俺はまやりの手を握り引っ張った。



まやりは嬉しいそうに



「うん♪」



そう言ってくれたんだ。