稀夏ちゃんが吉田君に抱きついた。



うわぉー。



それを見て何人かの女子が悲鳴をあげている。



吉田君はちょっと顔が赤くなってる。



「先輩!」



そこに走ってきたのは拓だった。



数人が拓君と叫んでいる。



「拓?どうした?」



「監督が呼んでます!」



その時にあたしの方を見た気がした。



「分かった。じゃぁな稀夏」



「うん!頑張ったね、聖ちゃん!」