翌日――

普段通り仕事を済ませると、20時過ぎに帰宅する準備を始めた。


彼女は必ず、私の帰宅を通用門の近くで待ち構えているはずだ。それ以外に、私の行動を監視する方法はない。

それに、彼女は私が決定的な証拠を掴む前に、何としても私を始末しておきたいに
違いない。

来る…
絶対に今日彼女は、会社の近くに来ている!!



エレベーターで1階に下りると、周囲に注意しながらさりげなく通用門を出た。

そして、いつもの様にいつもの道で自宅へと向かった。


来ているのか…
それとも、来ていないのか?

振り返る訳にもいかず、背後を確認する事も出来ない。


でも、会社近辺は人通りも多いし、襲ってくるとすればもう少し先…
そうやはり、あのコンビニ近辺になる筈だ。


私は何も気にしていないふりをしながら、いつもと同じ様に歩道を歩いて行った。

そして人通りが少なくなった、コンビニまで300メートル位の場所に着いた時…

私はいきなり全速力で走り出した!!


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