私は確信した――
私を突き飛ばしたのも、唯やスタッフを交通事故に見せかけて道路に飛び込ませたのも…
一連の事件の犯人はサオリだ!!
正確には、サオリに成り済ましてミーティングに来た人物だ!!
私はあの道路に倒れ込みそうになった瞬間に、間違いなく黒いキャップの下に隠された顔を見た。
一体誰?
でも間違いなく、ケータイ小説サイトの作家に間違いない。
私は帰宅して落ち着いた後、パソコンの前に座った。
仕事の続きというよりは、嫌な事が続くストレスから気分転換する事が目的だった。
栞としてサイトにアクセスすると、自分が書いている小説の続きを少し書いた。
それにしても、皆どこに潜伏しているのか…
私が書いた様な拙い文章でも、驚く程に読者やPVが増える。
掲示板や感想欄は仕事でチェックしているが、こんなにユーザーがいるとは思えない…
もしかして、個人のホームページで交流しているのか?
.



