コンビニのすぐ出前の信号が赤に変わり、私は渡る事が出来ず横断歩道で信号待ちをしていた。
この時間帯はまだまだ交通量も多く、渋滞していない為に走行スピードが早い。
横の信号が青から点滅に変わった時、背後に何か異様な気配を感じた。
そして次の瞬間――
私は何者かに、思い切り背中を突きとばされた!!
不意を突かれた私は成す術も無く、前方の道路側に身体が投げ出された。
全てがスローモーションに見え、右を向くと大型トレーラーが猛スピードで走行して来る様子が目に入った!!
このままでは、間違いなく死ぬ…
そう覚悟した私はせめて背中を押した人物を確認しようと、精一杯振り返った。
そこには、以前この場所で見た黒いキャップの女性が立っていて、私を見ながら、楽しそうに笑っていた…
そうか、この女性が全ての元凶だったんだ――!!
でも、それが分かったところで、私は今から死ぬんだ。
近付くトレーラーを見ながら、私は覚悟した…
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