私は直ぐに、返信メールに記載されていた電話番号に電話をした。
電話番号は、自宅の固定電話の様だった。
1回、2回…
5回コールした所で、かすれた低い声の女性が電話を取った。
「はい、もしもし…」
「あ、私はケータイ小説サイトの吉川と申します。
先程のメールの件で、お話を聞きたいのですが…」
「ああ、さっきの…」
まるで生気を感じない声だ。余程、娘の死がショックだったのだろう…
とはいえ、こちらも深刻な状況だ。話を聞かないという訳にもいかない。
「あの…
娘さんの事なんですが、亡くなられたのですか?」
「はい…」
「1週間前までは、確かに連絡が取れていたんですけど…」
暫く沈黙が続いた後、ミユキの母親は途切れ途切れに話しをや始めた。
「そ、そうです…
ちょうど1週間前…
毎日深夜まで勉強していましたから、寝る前に夜食を持って行ったんです…
扉を開けてみると…
扉を開けてみると、あの子が血まみれで倒れていたんです!!」
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