現時点では、いくら考えても何も分からないので、私は考えるのを止めた。
私は今出来る事をしようと決め、それから日曜日を含め2日間でミーティングの資料をまとめて、特集の準備を済ませた。
月曜日――
森田課長が来ると、私は真っ先に挨拶に行き、ミーティング特集用にまとめたレジメを渡した。
「おはようございます。
ミーティング資料をまとめました。
これで良ければ、データを課長にメールで送信しますが…」
森田課長は出社して来たばかりにも関わらず、私の差し出したレジメを手に取りさっと目を通した。
そして、最後まで読み終えると、私を射る様に見据えた…
「吉川君、ミーティングの特集記事はこれでいこう。短期間なのによく出来ている。
そこで、突然3人も抜けて人員の補充もままならないから、悪いが君の仕事を増やさせてもらう…」
「はい。
それは一向に構いませんが、一体何をすれば良いんですか?」
確かに、元々ギリギリの定員でやっていた部署から、3人もいなくなれば回転するはずがない。
私は森田課長の次の言葉を待った…
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