オートロックの自動ドアを通り抜けると、正面にあるシルバーの扉がついたエレベーターに乗った。
私の部屋は、このマンションの5階にある。
玄関を開け電灯を点けると、靴を脱ぎ捨て木目調のフローリングにへたり込んだ。
「また明日も8時には出社しないといけないから、早く寝ないと…」
部屋のちょうど真ん中付近に置いている、白いローテーブルの上に温めてもらった弁当を早速開いた。
そして、同じテーブルに乗っていたノートパソコンに手を伸ばして開くと、直ぐに電源を入れた。
私はサイトの管理人だから、「絶対無い」と断言するけど…
この噂――
>サイトの運営がさぁ、PVとかランキング、それに得票数を操作してるんだよ。
だから、新人賞も最初から大賞は決まっていたんだよ。
そんな事があるはずがない。
というより、私にそんな画面にアクセスする権限は無い…
でも、あくまでも出版社は売上を伸ばし、会社の利益を上げる事が目的でケータイ小説サイトを運営している。
いや、そんな事はある筈がない…
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