私は由妃が消えた駅の方向にゆっくりと歩きながら、更に頭の中にある情報を整理した。
やはり、どう考えてもこの一連の事故には何らかの意図がある様に思えてならない。
何者かが、何かの明確な目的を持って引き起こしていると考えれば、全てが納得出来る。
一体誰が何の目的で?
駅に着き15分位待つと、東京方面行きの電車がホームに入って来た。
私はその電車に乗って、東京の自宅に帰る事にした。
東京へと戻る電車の中で、私は携帯電話を開きケータイ小説サイトの掲示板を眺めていた。
これから徐々に増えてくるのだろうが、電車は乗客も疎らで携帯電話を触っていても特に問題はなさそうだったからだ。
掲示板は相変わらず書き込みも少なく、活気も全く感じられなかった…
あれ?
そういえば…
私はその時、ある重要な事を思い出した。
何も知らずに見ていれば何の違和感も無い書き込みだが、今の私にとっては有り得ない事だ。
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