「…――とまあ、そんな事があったので気になって来てみたんですよ。

でもまあ、信じられないとは思いますけど…」


私の話を、由妃は黙って聞いていた。話終わっても反応が無い…


いや確かに、パソコンに字が浮かび上がっただの、勝手にキー操作されただの…
更には幻のプロフィールを見ただの、私が聞いても直ぐには信じられない。


「それ…」

暫く沈黙が続いた後、不意に由妃が口を開いた。

「それ多分、由衣だと思います…

私達は双子だから、何となく分かるんです。由衣は、何か伝えたい事があったんだと思います!!」


伝えたい事か…

私に?
一体何を…
私は唯とは面識が無いし、接点などまるでない。


「あ、そういえば…
由衣をはねたトラックの運転手が、妙な言い訳をしていました。

それを聞いて、頭にきて殴りかかりましたけど…」

「言い訳…
何て言ってたんですか?」


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