私は言葉を失った――
唯が交通事故で死んでいたなんて!!
でも…それではあの書き込みは?
「由衣は…
由衣は、本当にケータイ小説が好きでした。
少しでも時間があれば、いつも携帯電話を手にしていました…
だから、せめて私がケータイ小説だけは代わりに続けようと!!
お願いです…
IDを消さないで下さい!!
お願いします!!」
「大丈夫。
私にはそんな権限無いし、それに違反だという訳ではないから…」
そうだったのか。
それで、途中から微妙に文体が変わっていたのか…
いやそれより、本当に唯が死んでいた事の方が重大だ。
こんな誰も知らない様な事実を、私に知らせてきたのはなぜ?
一体誰が……
由妃は、私の言葉に深々と頭を下げた。
「ありがとうございます!!
…でも、それじゃあ一体なぜここに?」
「いやそれが――…」
私は自分のパソコンに、「唯が死んだ」と書き込みがされた事などを話した。
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