その空気を察したのか、更に一番上の引き出しから写真を3枚取り出して私に渡した。
「これがその時の写真…これもあげるから」
「結局何人来たんですか?」
「ん、ああ…
当初の申し込み通り5人だよ。
まあ、そんなに気になるなら、自分でミーティングの資料まとめて特集組みなよ。
多分、森田課長はオッケーしてくれるから…」
なっ、なんて無責任な発言!!
利用者にとっては、自分達の話を聞いてくれると思って、時間を割いてまで来たのに!!
そんな姿勢だから、どんどんアクセス数が減るんだ。
もっと向き合っていかないと、過当競争なんだし…
このケータイ小説サイトのアクセス数に、書籍化した小説の販売数に影響するのに!!
「分かりました。
私がミーティングの特集組みます!!」
「あ、そう…
頑張ってね」
私は席を椅子が後ろに跳ね飛ぶ程の勢いで立ち上がると、森田課長の所に歩いて行った。
誰もやらないなら、私がやってやる!!
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