もしかして…
ミーティングって開催されるだけで、今後の運営の参考にしようとか、上層部にはそんな考えは無いのかも。


そんな思いが頭を過り、隣のスタッフにミーティングについて聞いた。

「あの…
先月の始めに、利用者とのミーティングがありましたよね。
あれって、その後どうなったんですか？」

「ああ、あれはまだ整理が済んでないんじゃない？」


悪びれる様子が微塵も感じられない態度に、私は違和感を覚えた。

もう、あれから１ヶ月以上は経っている…
何らかの反応を示さないと、利用者も不信感を抱くのではないのだろうか？


「そうか…
吉川君は配属になったばかりだったから、配布されてないのかな。

ほら、僕はいらないからあげるよ」


そう言うと、デスクの一番下の引き出しを開け、クリップで綴じられたレジメを私に手渡した。

「皆それぞれ仕事があるしさ、ミーティングをまとめる時間が無いんだよね…」

「無いんだよね」って…

私はその言い方に、怒りが込み上げてきた。


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