悪戯…だなんて考えられない。
そもそも、人間に勝手にパソコンを動かす様な真似が出来る筈がない。
しかも、私がサイト管理者だという事を知っている登録者はいない。
でもやはり、そう簡単に信じる訳にもいかない。
なぜなら、本人が生きていて書き込みをしているのだから…
「そうか…」
私は読者メニューに行くと、本棚に入れてあった唯の小説を開き、直ぐにプロフィール欄を開いた。
え――?
唯のプロフィール欄を見ると、死んだ事などどこにも書かれていなかった。
今の短時間にプロフィールを書き換えるなんて、絶対に不可能だ…
という事は、この唯とさっきの唯は別人だ。
だけど…
だけど、一体何がどうなってるの?
私の頭は激しく混乱した。
生きている唯が自分が死んでいると言い、しかも誰かに殺されたという…
この時の私には、まだ全く意味が分からなかった。
.