…――でも、なぜ私の小説に?


私はパソコンに向かい、キーボードを叩き始めた。

恐怖心よりも、何が起きているのか知りたいという思いの方が強かったのだ。


一般ユーザーとしてアクセスしログインすると、自分の書き始めたばかりの小説を開いた。

確かあの時、感想欄にカーソルが重なった時に勝手にシャットダウンしたんだったな…


感想欄をクリックするとそこには、また意味不明な書き込みがされていた。


>唯は死んでいる。
本当に死んでいる。
私が唯だから…


「はあ?」

私には意味が分からなかった。唯が死んでいると、唯が言っている?

そんな馬鹿な話があるはずがない…
現に、唯は生きていて毎日書き込みをしている。



しかし、登録名を見て私の目は釘付けになった。


【唯】と表示されていたのだ!!

このサイトはシステム上、同じ名前で重複登録は出来ない。
私はその名前をクリックし、プロフィールを閲覧した…


「な、何これ?」

その自己紹介の欄には、座談会の日に交通事故で死んだ事が書き込まれていた。

そして、その事故が実際には事故ではなく、殺されたという事が――!!


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