私はそれから、サイト内で名が売れていて、最近新作を書いていない作家や更新していない作家の、ホームページやブログを見て回った。
「ふう…」
思わず、大きな溜め息が出た。
思った通り…
いや、それ以上のトーンでサイトについての苦言が書かれていた。
こうなってくると、誹謗中傷ではなく、事実だとしか思えなくなる…
しかし内部の人間としては、新人賞がデキレースであったとは思えないし、ランキングに操作があるとも思えない。
「それにしても…」
各ジャンルの上位作家や、新人賞の受賞作家のプロフィールを見ていて気付いたが…
最近、小説の更新どころか、毎日更新していたブログすらも更新していない人が何人かいた。
その事が妙に気になり、少し嫌な感じがした…
「じゃあ早く帰れよ」
背後から掛けられた声に、ハッとして我に返った。
「は、はい」
気が付くと既に時計は20時を回っていて、連続で起きた事故の為か全員早々に帰宅し、部屋には私一人しかいなかった。
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