適当に昼食を済ませ、14時過ぎになって、やっと頼まれていた特集の要約が完成した。

我ながらよく出来たと思える内容で、満足してプリントアウトすると、直ぐに森田課長に提出する事しにした。


私がプリントアウトしたペーパーを手に森田課長のデスクに行くと、課長は珍しくパソコンの画面を心ここに在らずといった感じで茫然と見ていた。


珍しいな、こんな雰囲気の森田課長って…

「森田課長……森田課長?」

森田課長は私が何度か声を掛けて、ようやく私の存在に気付いた。

「あ、ああ…
何だい吉川君?」

「先日頼まれていた、特集の要約が完成したので確認をと思いまして…」


私が手にしていたペーパーを差し出すと、森田課長はサッと受け取り目を通し始めた。

そして3分程目を通した後、何度か頷いて私の顔を見上げた。

「良いと思うよ。
書いた文章はメールで送っておいてくれる?
よく頑張ったね」

「ありがとうございます!!」


私は森田課長に褒められた事と、一つ仕事をやり遂げた事でいつになくテンションが上がった。


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