管理人


この日も、私は1人で残業をしていた。

森田課長に依頼された特集の要約に、自分自身が納得いかず書き直していたのだ。


「ふう…
なかなか上手く要点をまとめて書けない。少しコーヒーでも飲んで、頭を休めよう」

私は1階にある自動販売機まで、缶コーヒーを買いに行く事にした。


エレベーターの上に付いている時計を見ると、既に23時を過ぎていた。

早く帰宅したい所だが、早目に要約を書いておかないと、特集自体が遅れてしまう。



5分位して戻って来ると、なぜかきちんと閉めたはずの扉が少し開いていた。

そういえば、昨日も一昨日も同じ様な事があった…


余り細かい事を気にしない私も、さすがに少し気味が悪くなってきた。

それに、よく思い出してみると、全く同じ時間帯の様な気がする…


静かに扉に近付き、開いている隙間から部屋の中を覗いてみるが、特に変わった様子は無い。

ほっと胸を撫で下ろし、扉を勢いよく開けて中に入り自分の席に座った。


その時――


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