「ふっ…
裁けないものを、無理矢理に裁こうとする事自体が間違いなんだよ。
そんな事をしようとするから、誤解が生じ、取り返しのつかない事が起こる…」
「な、なぜ…
人を殺める方法を教えたりするんですか?
他にもっと方法があるでしょ」
「私はね、許せないんだよ…」
「え?」
「ふう――…
もう私は十分に生きた。
私の無念を晴らしてくれる、後継者も見付からない…
そろそろ潮時かね。
だが…
ただでは死なないよ。
私の、最後の力を振り絞り書いたこの文章…
今まで、この店に来て顧客ガードに記入した全ての人間に、送信してやるのさ!!」
「そんな事――!!」
「こんな時も来るかも知れないと、既に用意してあったんだよ。
もう遅いのさ――!!」
「あ―――…」
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