「それは独りよがりで、勝手な言い訳よ!!
どんなに高尚な理屈を言ったところで、人を殺す事は許されやしない!!」
道路側に立っていた千里が、突然話しに割って入ってきた。
「人が死んでしまうという事は、その人だけの問題ではないのよ…
2年前、ここにいる愛美が事件に巻き込まれた時、どれだけの人が悲しんだと思っているの?
その大勢の人達に、一体どんな罪があるというの…
答えて…
あなたも、そしてあの事件に関わった田中君も、答えて!!
あなた達も、不正をした人達も、結局同じなのよ!!」
私は千里の言葉を、ただ茫然と聞く事しか出来なかった。
私には、どちらに対しても明確な答えを持っていなかったのだ…
不正を知りつつ反論もせず、想いだけはあっても行動しなかった。
それは、他の森田課長に従うスタッフと変わりはしない…
事件の解決を優先し、自分に言い訳をしながら、答えを先送りしてきただけだ――
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