管理人


驚いて振り返る2人。

でもその表情は動揺しているというよりは、覚悟を決めている様に見えた…
その姿が儚げに見え、一瞬言葉を失った。


私が立ち尽くしているうちに、千里と車を停めてきた愛美が2人の両側に逃げられない様に立った。

その光景に、私は我に返った。


私の脳裏に、ユカから始まった一連の事件が蘇ってきた。

ケータイ小説によって、いくつもの尊い生命が犠牲になった…


だが、それもようやく終わる――



私は顔を上げると、2人の方へと2、3歩近付いた。

「田中君…
いえ、ケータイ小説サイトの登録名Ryo――

もう終わりにしましょう」

その私の言葉にも田中は狼狽する事もなく、瀬戸川さんの前に立っていた。

「どんな理由があるにせよ、あなたは3人の生命を奪った。
それは、決して許される事ではない!!」

人通りが少ない裏通りに、私の言葉が染み込む――


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