確かにそれなら、その田中という人物が、RyoとAYUMIと同一人物という事が分かる。


「まあ、肩の力抜いたら?
そんなに身を乗り出さなくても、まだ30分以上あるしね」

愛美の言葉に、私は席を立ち上がっている自分に気付いた。


そうだ。
落ち着いていないと、相手に私達の意図している事がバレてしまうかも知れない。


私は椅子に座り直すと呼吸を整え、千里と愛美の3人でRyoのホームページを開いた…
そしてメール欄に必要事項を記入すると、送信すれば良い状態にした。


「じゃあ合図を決めておいて、一斉にメールの送信をしようね。

あとは、戻るボタンで前の画面に戻って再度送信…
それを5回繰り返す。

田中に分からない様に、ちゃんとテーブルの下で操作してよ」

千里がその場を仕切り、3人のルールが決まった。


「合図はどうするの?」

「じゃあ…
私が右手でテーブルを2回叩いたら、にしようか」


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