「お疲れ様~」
改札を抜けると、直ぐに愛美が駆け寄って来た。千里はゆっくりと歩み寄って来た…
相変わらず人懐こい愛美に、大人びて落ち着いた千里。私は笑顔で2人に応えた。
「こんにちは」
「今日はちょっと重要な話があって…
メールや電話だと分かってもらえないと思って、遠くまで来てもらったの」
千里が愛美の後ろから、私に話し掛けた。
重要な話…?
「とりあえず、ここで立ち話をする訳にもいかないから、この前話をした喫茶店に行かない?」
「そうだね。
あそこのチーズケーキ美味しいしね」
千里の意見に、すぐに愛美が同意して私の手を引いて歩き始めた。
「あ、うん」
私達3人は先日初めて会った時に話をした、駅前の喫茶店に向かった。
何か重要な話があるとは思ってはいたが、これから聞く話により、事態が急展開するとは思いもよらなかった――
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