翌日――

11時前に自宅を出た私は、急行列車に乗って三春駅に向かっていた。

私の考えている事は当然、犯人の事だった。


今日を含めて後2日…

仮に犯人の作家が特定出来たとしても、リアルの本人を見付け出す作業も残っている。
いやむしろ、その方が困難かも知れない…

間に合うのだろうか?


車窓から見える景色は、高層ビルから徐々に緑の多い住宅地へと変わっていく…
車内も空席が目立ち始め、都内から離れている事が分かる。

今この時も、犯人は誰か有名な作家を狙い暗躍しているかも知れない…



それにしても、この違和感は一体何だろう?



「…――次は三春駅、三春駅です。お降りの方は…」
やがて電車は三春駅に到着した。

千里はわざわざ私を呼んで、どうしようというのだろうか?


改札を抜けるとそこに、千里と愛美が待っていた。


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