10分、20分…
時間は過ぎていくが、繭子からの返信は無い。
意味不明な内容だったから、相手にされていないのだろうか?
それとも、メールの転送設定がされていないのか…
いや、黙ってあの感想を削除した可能性もある。
私はもう一度、繭子の感想欄を確認してみる事にした。
感想欄を見た瞬間、再び私の手が止まった――
これだったんだ…
あの、韻を含んだ感想の次に書かれていた文章は!!
その内容は、余りにも酷い誹謗と中傷。
作家を罵る言葉が、延々と書き綴られていた!!
間違いない。
明らかに意図的な誹謗中傷…だから、私は感想欄をチェックしていた時に、削除したんだ。
あれ?
でもこれって…
よく考えてみると、わさわざ管理者が削除しなくても、感想欄の削除は作家自らでも可能だ…
それをする事もなく――
そうか…
この誹謗中傷の感想を削除する前に、3人の作家は自分の喉にカッターナイフを突き立てたんだ!!
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