全身に鳥肌が立って背筋に悪寒が走り、マウスを持つ手が小刻みに震える。

この独特の言い回しとリズム。それに、読んだ後の特有の高揚感は――


韻!!


犯人の次のターゲットは、この作者である【繭子】なんだ!!

犯人の狙いがケータイ小説サイトの崩壊ならば、まだまだ著名作家を――


どうすれば…
自宅にいる以上、私にこの書き込みを削除する事は出来ない!!


そうだ!!
本人に直接メールをすれば良いんだ。


私は繭子のプロフィールを開き、マイリンクを調べた。


「あった!!」

そして、そこから急いでホームページにアクセスした。

メールは…
本人にメールを送信する項目はどこ?


ホームページをスクロールしていくと、小説やBBSへのリンクの最下部に、メール送信欄を見付けた。

突然意味不明なメールをして怪しまれるかも知れないが、何もせず見過ごす訳にもいかない。


私はあの長文感想を読まずに削除する様に書き、すぐにメールを送信した――


.