「何だろあれ…」
棚の最後の段よりも更に下…
30センチほどの隙間の奥に、白いA4サイズの封筒が、2つ降りの状態で見えた。
その状態を見る限りでは、上の棚の隙間から落ちたものなのか、誰かが故意にそこに置いたものなのかは判断出来なかった。
私は手を伸ばして引き出すと、表に向けて折られていた封筒を伸ばした。
「第2回ケータイ小説作家大賞…あ、あった!!」
それはまさに、私が探している資料そのものだった。
私はその場で中身を確認する為、封筒を開いて中を見た…
中にはCD-ROMが5枚と、更に紙に包まれたCD-ROMが入っていた。
私はその紙に包まれたCD-ROMが妙に気になり、封筒に手を入れると取り出した。
「ん…?」
よく見てみると、その紙に何かが書いてある…
「もしも、次の担当者の役に立つならば使用して下さい…?
どういう意味――」
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