私は起き上がると、弁当を食べながらパソコンの電源を入れた。
いくら業務命令とはいえ、ピックアップ作品の紹介文を書いてしまえば不正の一員だ。
来週の月曜日までに、自分なりの答えを出さなければ…
でも今は何よりも、韻を使用した文章で作家を狙う犯人を見付けなければならない。
サイト運営の裏話が漏洩する方は、私が感想欄のチェックを厳しくすれば済む事だ。
パソコンが立ち上がると、箸を片手にケータイ小説サイトにアクセスする…
パソコン画面の左下にある時刻を確認すると、既に25時になろうとしていた。
サイトのトップページに切り替わると、画面を睨み付けながら考えた。
必ずこの画面のどこかに、韻を発動させる鍵があるはずだ。
一体どこ?
掲示板を開いて見ていると、あのいつもの怪しげな書き込みを見付けた。
>許さない。
絶対に許さない!!
お前達なんか、全員死ねばいいんだ…
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