ランキングの操作、作為的なピックアップ作品の選択…
それに、不正のケータイ小説作家大賞。

まるで内部の人間が情報を流しているかの様な、正確な内容は私を激しく混乱させた。


韻の使用された感想の事も、まだ解決の糸口さえ見付かっていないのに、今度は情報の漏洩?

もう何がどうなっているのか、何から手を着けて良いのかも分からない。


私は自分の感想欄からホームページへと勧誘する書き込みを削除すると、その場に寝転んだ…

そして目を閉じると、心を落ち着かせる様に思い起こした。


私は何の為に仕事をしているのか?
何が1番大切なのか?



否応なしに配属された、ケータイ小説サイトの運営部署…

正直、最初はどうでも良かったが、直接読者と接する重要な部署だという事が分かり、やり甲斐も感じる様になった。


やはり、私にとって1番大切なことは、ユーザーを大事にする事だ…


「よし――!!」


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