「はあ?」
「どうたんだ吉川君?」
「あ、いえ…すいません」
千里からの返信を読んで、私は思わず大声を出してしまった。
普通にしていれば、たちまちは大丈夫だという事は分かった。
しかし、時間制限が無いとか言われると、いずれはその鍵に当たる可能性もあるという事になる…
それはつまり、犯人探しが出来なくなったという事を意味する。
「ふう…」
どうすれば…
こうしている間にも、次の犠牲者が出ていないとも限らない。
とりあえず、この感想を残した人物を調べて…
いや、この作家のプロフィールに、鍵があるかも知れない。
それに多分、この【イチロー】という登録名も、捨てアドでの登録だろう…
「普通にしておけば大丈夫」…か。
もうこうなれば、何人見ても同じ事だ。アリスと桃華の感想欄も調べておこう。
私はアリスと桃華の感想欄も、ずっと遡りながら確認していった――
.



