あ――


独特の言い回しと、読後の奇妙な感覚…

もしかして、これが韻の使われた文章!!


私のマウスを持つ手が、異常に汗ばんできた。それどころか、額や背中に嫌な汗が噴き出し、鼓動が早くなった。


これがその文章だとすれば、私はこの後何かをすれば自殺するという事だ!!


私は焦って机を始め、身の回りから切れる物や尖った物を手の届かない場所に移動させた。

今までの経緯を考えると、刃物類を遠ざけていれば大丈夫な気がする。
あくまでも、気がするだけだが…


「対象になる人物がいる以上、催眠効果を発動させる鍵がある」…千里の言葉が脳裏を過る。

確かにそうだ…
こんな誰もが開ける様な場所に書いてあれば、もっと多くの犠牲者が出る筈だ。

いや、そもそもこれがその文章とは限らないし…


その感想が書かれた日時を確認すると、まさにミユキが自殺した日付になっていた――


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