翌日――
ケータイ小説家大賞の詳細が、ケータイ小説サイトのトップページに掲載された。
応募の詳細についての問い合わせメールが、十通単位で送信されてきた。
私は無意味だと知りつつも、1通ずつ丁寧に説明を書いて返信した。
今の私に出来る事は、これ位の事だ…
返信の合間に感想欄をチェックしている時、ミユキの作品に対する感想を見付けた。
もう返信される事もない感想欄に、何十と感想が書き込まれている…
ずっと遡りながら感想を読んでいると、突然不思議な感覚に包まれた。
「な、なんだろう?
この気持ちが高揚する様でいて、安心感も覚える様な不思議な感覚…」
多分この感想を読んでから、こんな気分になったんだ。
しかし、もう一度読み返してみても、他の感想と特に変わった内容ではなかった。
違うと言えば、感想にしては文章が独特の言い回しになっている事だろうか…
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