管理人


周囲で受賞者についてのコメントが、次々と聞こえてくる…

「まあ、妥当な線だろうな。この作家なら、10万冊は売れるだろう」

「そうだね。
新人賞と違って規模が大きいから、売れてもらわないと困るしね」


止めて…
止めてよ!!
声にならない言葉に、思わず拳を握りしめる。


しかし、私に何も言えるはずもなく、会議はそのまま始まった。

「とりあえず、現在ユーザーの間で流行っているのはプチエロだ。
プチエロを週間ランキングの上位に入れ、読者を集めるんだ。

多少の18禁は見逃せ。通報メールも適当にあしらっておけ」

森田課長の指示が飛ぶ。

私はユーザーからのメール対応をする役割を任されている…
それはつまり、これから多数寄せられるであろう苦情メールを、聞き流す役割だという事だ。


「あと、受賞者のPVと得票数は徐々に増やす様に。
去年みたいに一気に増やすと、ユーザーに分かってしまうからな。

あと、大賞中にピックアップする事を忘れない様にな。
あれでかなりのユーザーが読むからな」


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