「じゃあ、なぜ話そうとしなかったの?
だって、その韻を使ってる事が分かってたんでしょ?」
「可能性が高いっていうだけだし、それに…
それに、本当にそうだとしたら、調べる本人も巻き込まれる可能性があるから」
そうか…
調べるという事は、その文章を自分が読むという事だ。
当然、同じ結果になる危険性が高いという事になる…
沈黙する私に、千里は少し付け足した。
「ただ、所詮は文章を媒介にしているから、効果はそんなに続かない。
だから、怪しいと思う文章を見付けたら、一度に読まない様にするか…
多分、その催眠効果を発動する鍵があるはずだから、それを続けて読まない事。
それだけでも、かなりリスクは軽減出来ると思う」
私は椅子の背もたれに、背筋を伸ばす様にもたれ掛かった。
とても、今直ぐに結論が出せない問題だ…
私は一体、どうすれば良いのだろう?
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