「調べていくうちに、被害者のある共通点に気が付いた。
全員が、ケータイ小説を読んでいたという事と、飛び込む時刻がある法則で決まっていたという事…
つまり犯人が、ケータイ小説を使って同じ様な時間に、電車に飛び込ませていたって」
「ちょ、ちょっと待って…
それって、ケータイ小説を使って、催眠術か何かをかけたって事?
そんな事が出来るはずが……」
「いいえ、それが出来るの。
高度な技術だから、普通の人にはまず出来ないし、それを教えられる人も日本中探しても数人しかいない。
韻を使い、文章を読んだ人を催眠状態に陥れる手法を…」
「韻…?
韻って、あの漢詩とかに使用される、語尾や文章に余韻を持たせたり規則性を与えたりする?」
千里は小さく頷いた。
「その韻…
韻を極めると、読んだ人に暗示や催眠効果を与えられ、操作出来たりするの。
愛美から聞く限り、今回の連続自殺も、韻を利用している可能性は高いと思う…」
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