私は愛美の住む三春市の中心にある三春駅で、土曜日に会う約束をした。

2年前に起きたという、連続電車飛び込み自殺が、今回の著名作家の連続自殺に状況が酷似していたからだ。



愛美とのメールを終え、私はケータイ小説サイトを開いた。

この"サイトへの要望トピックス"に書き込まれる、要望というより誹謗に近い言葉の数々。

いつもなら、有無を言わせず削除してきたのだけど…

「ランキングを操作しているんじゃないの?」という書き込みも、今となっては自信を持って削除なんて出来ない。


もしかしたら、有るかも知れない――


私は明日から、何を根拠に仕事をすれば良いのだろう…

私は常に、ユーザーと運営側とが良い関係になる様に、環境を整備する事が自分の仕事だと思ってきた。


でもそれは、我々が真剣にサイトを運営しているという事が前提だ。

それが崩れてしまった今、私はこのまま仕事をしていく事が出来るのだろうか?


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