私は何かやるせない気持ちのまま帰宅した。
会社の人間である以上、会社の方針に従わなければならない。
それが嫌なら、瀬戸川さんの様に会社を辞めるしか方法はない…
今更の様に、橋の上でユカが叫んだ言葉を思い出す――
それでも、私に出来る事は2つしかない。
会社の方針に従い、割り切って良心を捨て去るか、それとも会社を辞めるか…
「はあ…」
お腹の奥底から、全てを吐き出す様な溜め息が溢れ出る…
私は無力だ。
ユーザーの為に仕事をするとか、アクセス数を元の状態に戻すとか言ってみても、実際にはどうする事も出来ない…
私は無意識に、テーブルの上に置いていたパソコンの電源を入れた。
そして立ち上がると、自然にケータイ小説サイトへとアクセスしていた。
ああ、そうだ…
こういう時こそ、今のこの情けない自分と想いを文章にしよう。
きっと皆も、同じ様な気持ちで小説を書いているんだろうな…
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