管理人


ユカは紙を挟んだ携帯電話を歩道に置くと、1歩2歩と後退りした。

「私の言っている意味が、それ見れば分かるわ…

それを見て、どう行動するかまでは、もう私の感知する事ではないけど…
これで終わった訳ではない。

ケータイ小説サイトの作家が書く作品には…
いや、素人が書くからこそ、1つ1つの作品には思いが込められている。

その事を、あなた達は知らな過ぎる…」


私はユカが置いた携帯電話を拾い上げ、二つ折りの携帯電話を開いた。

そして挟まった紙を手にした時、コツンと前方で橋の欄干を叩く音がした。

ふっと顔を上げると、10メートル程先の欄干にユカが登っていた!!


「ちょ、ちょっと、何を――!!」

「さよなら…」


ユカの身体が、10メートル下の川面に消えていった…


この辺りは川幅も広く水量も多い。深い場所では水深も3メートルを越えている…



私はただ、茫然と橋の上から川面を見詰めるしか出来なかった。


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