ユカは上着のポケットから紙を取り出すと、私に見せながら言った。
「吉川さん、あなたはまだ新人だから、もしかしたらまだ知らされていないのかも…
もしそうだとしたら、無関係だったのに巻き込んでしまった事になるのかも知れない。
あの夜、ケータイ小説サイトの運営室を荒らしたのは私…
ある物を探す為に、私は昼間のうちにビル内に忍び込み、隠れて夜になるのを待っていた。
そして、運営室で必ずあると思っていたこの紙を、私は一番奥の机の中から見付けた!!」
暗い上に、ワープロで書かれた文字が小さくて、私には一体何が書かれているのか見えなかった。
ユカは自分の携帯電話を同じ様にポケットから取り出すと、その携帯電話に紙を挟んだ。
「私がミーティングに替え玉で出席した理由は2つ。
1つは唯を殺す為…
そしてもう1つは、スタッフ全員の名前と顔を知る為よ。
全員に、私達の思いを分からせたかった。私達は真剣なの…
あなた達がどう思おうとも、真剣に書いているのよ!!」
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