どこ・・・、どこなの!? 私はありとあらゆる教室を回った。 でも城島は見つからない。 「どこッ・・・・」 私はついに、廊下で泣きだしてしまった。 何もできない自分が悔しくて。 神山を途中で注意することもできずに、 城島に言葉もかけれずに、 ただ様子を見ていただけの自分。 「私、最低だ・・・」 泣きながら、 そう呟いた時だった。 ジャー・・・ 花壇に水をやるような音が、私の耳に入ってきた。