「あっ!風歩ちゃんどこに行ってたの?」
教室に戻るなり、飛び付きそうな勢いで駆け寄って来たくるみ。
「大変だったんだよ?
修ちゃんは怒るし、あゆちゃんもいないし…」
ぶーっと頬を膨らませて、お怒りモードのようだけど…
「あ、まさか、あゆちゃんと2人で「ごめん、くるみ。」
悪いけど、くるみにかまってる暇はない。
「私、次の数学の準備があるから。」
予習なんてやってきてないけど、今見ておけばきっと答えられるはず。
急いで席に着いて、教科書を広げた私に、
「数学…?」
くるみは不思議そうに首を傾げた。
「風歩ちゃん、聞いてなかったの?」
「え?」
「次は数学じゃなくてHRだよ?」
「はぁっ?」
ガバッと顔を上げれば、
「昨日、先生が言ってたでしょ?黒板にも書いてあるし。」
ご親切に指し示してくれる我が友。
「やだなぁ。もう。」
……騙されたっ。

